自宅でオーダーメイドの服やタヒボ茶を販売していた祖母はオシャレで、アクセサリーを集めるのが趣味でした。ネックレスはチープなものも多く持っていましたが、指輪だけは天然石ジュエリーでオーダーメイドするこだわりがあり、手作りの服に合わせて数十点を交互につけていました。祖母は亡くなる前に孫の私へ指輪を譲ってくれましたが、高価な天然石ジュエリーは若い私には立派過ぎて似合わず、タンスの奥にしまっていたのです。祖母の七回忌を迎えた時、思い出したのは指輪でした。せっかく私に身に付けて欲しいと祖母が譲ってくれたものなのに、奥にしまっておくのは申し訳ない気持ちになりました。以前、宝石店で働いていた父に相談したら、ジュエリーのリメイクを勧めてくれたのです。指輪を他のアクセサリーに作り直すこともできるというので、いつでも身に付けられるネックレスにリメイクすることにしました。祖母が白いワンピースに合わせてつけていたエメラルドの指輪と、どんな服にも合わせやすいダイヤモンドの指輪を利用して、3連ネックレスに仕上げます。上下にダイヤモンド、真ん中にエメラルドを置いた、シルバーチェーンの華奢なデザインです。身に付けてみたら白いシンプルなシャツにも映えます。年齢も問わず長く使い続けられそうなアクセサリーに変身し満足です。祖母の形見のジュエリーで作ったネックレスを、これからもずっと大切に使い続けます。